Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

米政府の悪用済み脆弱性リスト、あらたに12件を追加

米サイバーセキュリティインフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)は現地時間9月8日、「悪用が確認された脆弱性カタログ(KEV)」に12件の脆弱性を追加した。

CISAでは悪用が確認された脆弱性についてリスト化し、米連邦政府や行政機関に対して早急に対策を講じるよう求めているが、積極的に悪用が確認されているとの裏付けがある12件の脆弱性をあらたに追加した。

このうち、2022年以降に明らかとなった脆弱性は4件。具体的には、ゼロデイ攻撃が報告されている「Chromium」の脆弱性「CVE-2022-3075」や、QNAP Systemsの「Photo Station」の「CVE-2022-27593」を追加。

D-Link製のルータ「DIR-820L」「DIR-816L」に明らかとなった「CVE-2022-26258」「CVE-2022-28958」なども対象となっている。

のこる8件については2020年以前の脆弱性。macOSやiOSなどのApple製品に明らかとなった「CVE-2020-9934」のほか、Oracleの「WebLogic Server」の「CVE-2018-2628」、Fortinetの「FortiOS」「FortiADC」に判明した「CVE-2018-13374」なども含まれる。

またD-LinkやNETGEAR、MikroTikなどネットワーク機器に関する2018年以前の脆弱性も攻撃の対象となっている。今回追加された脆弱性は以下のとおり。

CVE-2022-3075:Chromium(Google)
CVE-2022-28958:DIR-816L(D-Link)
CVE-2022-27593:Photo Station(QNAP Systems)
CVE-2022-26258:DIR-820L(D-Link)
CVE-2020-9934:macOS、iOS、iPadOS(Apple)
CVE-2018-7445:RouterOS(MikroTik)
CVE-2018-6530:複数ルータ製品(D-Link)
CVE-2018-2628:WebLogic Server(Oracle)
CVE-2018-13374:FortiOS、FortiADC(Fortinet)
CVE-2017-5521:複数デバイス(NETGEAR)
CVE-2011-4723:DIR-300(D-Link)
CVE-2011-1823:Android OS(Android)

(Security NEXT - 2022/09/09 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

WordPress向けプラグイン「InstaWP Connect」に脆弱性
Windows環境下の複数開発言語に脆弱性「BatBadBut」が判明
「Microsoft Edge」にアップデート - 「Chromium」の脆弱性修正を反映
「PHP」に複数の脆弱性 - セキュリティアップデートで修正
「GitLab」にセキュリティアップデート - 脆弱性4件を解消
「PAN-OS」のアップデートが公開 - 旧版にも順次提供予定
「XenServer」「Citrix Hypervisor」に脆弱性 - 情報流出やDoS攻撃のおそれ
「PAN-OS」に対するゼロデイ攻撃、国内被害は未確認
「PAN-OS」を狙う「Operation MidnightEclipse」 - 3月下旬より展開
Palo Alto Networksの「PAN-OS」にゼロデイ脆弱性 - パッチを準備中