Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

脆弱性攻撃の8割超が「Office」狙い - いまだFlash狙いの攻撃も

Kasperskyは、2022年第2四半期のグローバルにおけるエクスプロイトの検出動向を取りまとめた。

エクスプロイトの攻撃対象となったアプリケーションの割合を見ると、「Office」が前四半期から4ポイント増となる82.5%で突出している。

「ブラウザ関連(4.8%)」「Android(3.6%)」「PDF(3.5%)」と続く。また2020年にサポートが終了した「Adobe Flash」も2.8%あった。

エクスプロイトを検知したデバイス数を見ると、Officeの数式エディタに明らかとなった脆弱性「CVE-2018-0802」がもっとも多く34万5827台。「CVE-2017-11882」が14万623台で続いた。いずれも第1四半期を2%から5%ほど増加している。また「CVE-2017-0199」に関しては、前四半期から59.2%増となり、6万132台だった。

一方、高い増加率が見られたのが「Internet Explorer(IE)」に関する脆弱性「CVE-2021-40444」を悪用するエクスプロイト。4886台とボリューム自体は小さいものの、前四半期の約8倍に増加している。

研究開発、エネルギー、大規模産業分野、金融および医療の技術開発分野、通信とIT分野の組織に対する攻撃で悪用されていた。

(Security NEXT - 2022/08/25 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

全校生徒の名簿データを第三者へメール誤送信 - 大洲市
ゼロデイ攻撃は8カ月以上前 - 「Active! mail」脆弱性の影響拡大に懸念
物流検品システムなどまもなく復旧、物量制限は解除へ - ランテック
コミュニケーションサポーターのメアド流出 - 茨城県国際交流協会
ランサムでシステム障害、配送遅延など影響 - センコーグループ子会社
職員が顧客情報をUSBメモリで持出、日次確認で判明 - 一関信金
「Erlang/OTP」脆弱性、一部Cisco製品で影響が判明
スポーツグッズ通販サイトで個人情報流出か - 不正プログラムや改ざんを確認
ランサム攻撃で暗号化被害、公共工事のデータも - 松永建設
「ActiveMQ NMS OpenWire Client」にRCE脆弱性 - 修正版が公開