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既知のOffice脆弱性「CVE-2017-0199」を狙う攻撃が増加

2017年第2四半期は、マイクロソフトが4月の月例セキュリティ更新により修正した「Office」に関する脆弱性「CVE-2017-0199」の悪用が目立った。

Kaspersky Labの報告によれば、同社が同四半期に把握しただけでも、同脆弱性による攻撃を受けたユーザーは150万人にのぼっており、Office利用者が受けた攻撃の71%を占めた。

同脆弱性は、当初大規模なゼロデイ攻撃に悪用されたものの、攻撃は海外が中心で、セキュリティ更新プログラムの公開直後は悪用が一時沈静化していた

しかしその後は、不正送金マルウェア「DreamBot」ランサムウェアの感染活動へ悪用されていることが判明。さらに国内企業に対する巧妙なサイバー攻撃への悪用も判明している。

(Security NEXT - 2017/09/04 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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