Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

MS、月例セキュリティ更新をリリース - ゼロデイ含む脆弱性60件に対応

マイクロソフトは、9月の月例セキュリティ更新プログラムを公開した。ゼロデイ脆弱性を含め、あわせて60件の脆弱性に対処した。

今回のアップデートは、「Windows」や「Office」「Windows Codecs Library」「Windows DNS」「Azure」「Azure Sphere」「Visual Studio」などに明らかとなった脆弱性に対処したもの。

重要度が4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とされる脆弱性は、「Windowsスクリプトエンジン」におけるメモリ破損の脆弱性「CVE-2021-26435」をはじめ、「CVE-2021-36865」「CVE-2021-38647」の3件。次に高い「重要(Important)」とされる脆弱性57件のあわせて60件に対応した。

くわえてオープンソースにおける修正ためレーティングは行われていないが、「Chronium」のゼロデイ脆弱性「CVE-2021-30632」を「Microsoft Edge」にて同日解消している。

脆弱性によって影響は異なるが、16件は悪用されるとリモートよりコードを実行されるおそれがあるという。さらに権限昇格の脆弱性25件や情報漏洩の脆弱性10件のほか、なりすましの脆弱性6件、セキュリティ機能のバイパス2件、サービス拒否の脆弱性1件を修正した。

(Security NEXT - 2021/09/15 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

MS、11月の月例修正パッチを公開 - ゼロデイ脆弱性にも対応
「Firefox 145」をリリース - 16件の脆弱性に対処
「Ivanti EPM」にセキュリティアップデート - 脆弱性3件を修正
WatchGuardのVPNクライアントに脆弱性 - Windows版に影響
Drupal向け「OAuth」サーバモジュールに認可バイパスの脆弱性
Samsung製端末、ゼロデイ攻撃の標的に - 商用レベルスパイウェアを悪用か
バッファロー製ルータ「WSR-1800AX4シリーズ」に脆弱性 - ファームウェアの更新を
「GNU Libmicrohttpd」に複数脆弱性 - 実験的コンポーネントに起因
JetBrains「YouTrack」に複数の脆弱性 - トークン漏洩のおそれも
NECのHAクラスタソフト「CLUSTERPRO X」に深刻な脆弱性