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2021年のフィッシング報告、後半に増加 - 狙う業種は「金融」から「通信事業者」に

2021年にJPCERTコーディネーションセンターが報告を受けたフィッシングサイトの件数は、後半に向けて増加傾向が見られた。特に「通信事業者」を装うケースの割合が大きく上昇している。

JPCERTコーディネーションセンターが、2021年に報告が寄せられた「フィッシングサイト」の状況について分析したもの。

実在するブランドを装い、認証情報などを詐取する「フィッシングサイト」の報告件数は、年間を通じて2万3104件の報告があった。前半が2000件未満だったのに対し、8月以降は2000件超で推移している。

業種を見ると年間を通じて「金融機関」を装ったケースが31%ともっとも多く、「通信事業者」が27%と2番目に多かった。

一方、月ごとに見ると「通信事業者」に関する報告の割合が、同年後半にかけて上昇している。5月まで多くても1割程度だったが、6月に急増。6月、11月、12月は報告全体の6割ほどを占めた。他月も3割弱から5割弱と高い割合で推移している。

「金融機関」は、同年前半に割合が高く、4割強を占めた月もあったが、後半に向けて縮小し、特に11月、12月は2割を切っていた。

(Security NEXT - 2022/04/28 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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