2021年の悪質ECサイト報告数、前年の約1.7倍に
代金を支払っても商品を発送せずに金銭をだまし取ったり、クレジットカード情報をはじめ、個人情報を詐取するECサイトを模した悪質サイトの報告が前年比1.7倍と拡大している。
「悪質ECサイト」として2021年にセーファーインターネット協会に寄せられた報告について、日本サイバー犯罪対策センター(JC3)が状況を分析、取りまとめたもの。
2021年の報告件数は1万7717件で、前年の1万95件から75.5%増となった。上半期の報告が6535件だったのに対し、下半期は1万1182件と大きく膨らんだ。2019年上半期以降、増加傾向が続いている。
家電など取り扱う正規のショッピングサイトを模倣した詐欺サイトや、幅広い商品を取り扱うショッピングサイトに関する報告が目立ったという。「.com」「.xyz」「.top」「.shop」などのトップレベルドメインを悪用しているケースが多かった。
報告者が悪質サイトを認知した経緯としては、「インターネット検索結果」が1万2360件でもっとも多く、「メールに記載されていたURL」が2614件、「TwitterなどのSNS投稿」が740件、「掲示板などの投稿」が265件だった。
(Security NEXT - 2022/02/10 )
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