IPA、中小企業向けECサイトのセキュリティガイドラインを公開
情報処理推進機構(IPA)は、「ECサイト構築・運用セキュリティガイドライン」を公開した。経営者も含め、セキュリティ対策に取り組むよう求める内容となっている。
同資料は、eコマースサイトの構築、運営時に必要とされるセキュリティ対策を取りまとめた中小企業向けのガイドライン。新規にeコマースサイトを立ち上げる場合はもちろん、すでに運用中の企業なども対象としている。
セキュリティの確保にあたって、経営者が認識、実践すべき事項について説明した「経営者編」と、セキュリティ担当者が講じるべきセキュリティ対策について説明した「実践編」で構成されている。
「経営者編」では、セキュリティ確保にあたって、組織全体の対応方針を定め、予算や人材の確保、セキュリティ対策の検討実行の指示、緊急時の体制整備など7項目を挙げ、経営者が指揮を取って対策を推進することを求めた。
自社で対応できる用件と対応できない用件の分類手順なども解説。外部に委託する場合に契約で確認しておく事項や契約関係書類のひな型についても用意している。
また「実践編」では、構築時および運用時における必須要件と推奨要件を解説。最新のセキュリティパッチを適用することや継続的な脆弱性診断、定期的なログの確認のほか、二要素認証の導入、不正ログイン対策なども必須項目とされている。
(Security NEXT - 2023/03/17 )
ツイート
PR
関連記事
「React」が脆弱性3件を追加修正 - 重大脆弱性の余波に引き続き警戒を
「MS Edge」にアップデート - 「Chromium」のゼロデイ脆弱性に対処
県サイト資料に非公開の個人情報、マスキング未処理 - 静岡県
職員用グループウェアがランサム被害、生徒情報流出か - 向上学園
自治体委託イベントの申込フォームに不備 - 個人情報が閲覧可能に
サイバー攻撃被害が判明、内部情報へアクセスされた痕跡 - BBT
個人情報含む記憶媒体紛失、教諭2人を懲戒処分 - 北海道
「AEM」に100件超の脆弱性 - 「クリティカル」も複数
オンライン会議ソフト「Zoom Rooms」に脆弱性 - 最新版で修正済み
地理情報サーバ「GeoServer」の脆弱性悪用に注意喚起 - 米当局
