Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

フィッシングサイトが増加 - 1カ月あたり8000件超、過去最多

7月の1カ月間にフィッシング対策協議会が報告を受けたフィッシングサイトのURLは、8000件を超えて過去最多となった。

同協議会が、7月におけるフィッシング攻撃の状況について取りまとめたもの。同協議会へ寄せられたフィッシングの報告は3万4787件。前月の3万560件を4227件上回り、4月以降減少傾向が続いていたが増加に転じた。1日あたりに換算すると1122.2件。前月の1018.7件から103.5件の増加となった。

誘導先となるフィッシングサイトのURLは8108件で、前月の6394件から1714件増。2月以降5カ月連続で増加しており、今回はじめて8000件を超えて、2020年9月の6686件を上回り、過去最多を更新した。1日あたりに換算すると261.6件となる。

悪用されたブランドは、5月、6月と80件を超えていたが、7月は前月から8件減少し、74件だった。内訳を見ると、クレジットや信販系が26件、ISPやホスティング事業者が10件、都市銀行やネット銀行など金融系ブランドが5件だった。

20210806_ap_001.jpg
フィッシングの推移(グラフ:フィ対協の発表をもとに独自に作成)

(Security NEXT - 2021/08/06 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

2024年1Q、フィッシングサイトが増加 - サイト改ざんやスキャン行為は減少
フィッシングURLが前月比約84%増 - 使い捨てURLを悪用
「違法情報」の通報が約28.2%増 - 「犯罪実行者募集」は4000件超
フィッシング報告が前月比約35%減 - 悪用URLは約23%増
1年で不正サイトへのアクセス7億件をブロック - 前年から4割増
2023年の不正アクセス認知件数、前年比2.9倍に急増
J-CSIP、2023年4Qは脅威情報15件を共有 - 巧妙なフィッシングの報告も
1月のフィッシング、独自ドメイン使用する送信元メアドが増加
「セキュリティ10大脅威2024」 - 個人の脅威は順位表示を廃止
「フィッシング詐欺」、1年に3回も被害あったケースも