MS、ゼロデイ脆弱性「PrintNightmare」の修正パッチを定例外で公開
「Windows印刷スプーラーサービス」にゼロデイ脆弱性「PrintNightmare」が明らかとなった問題で、マイクロソフトは定例外でセキュリティアップデートをリリースした。
問題の脆弱性「CVE-2021-34527」は、「Windows印刷スプーラーサービス」の一部関数に明らかとなった脆弱性。リモートからSYSTEM権限で任意のコードを実行されるおそれがある。
すでに脆弱性の詳細や実証コードが公開済みで、ドメインコントローラーの設定状況によってはドメインの参加端末より攻撃を受け、ドメインの管理者権限を奪われるなど、大きな影響を及ぼすおそれがあり、セキュリティ機関なども注意を呼びかけてきた。
マイクロソフトでは、同脆弱性の調査を進めていたが、米時間7月6日に定例外でアップデートをリリース。重要度は4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とし、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.0」のベーススコアは「8.8」とレーティングされている。
「Windows 10 Version 1607」「Windows Server 2016」「同2012」に関しては、更新プログラムについては提供に至っておらず、まもなくリリースする予定だという。
(Security NEXT - 2021/07/07 )
ツイート
PR
関連記事
Fortinet「FortiOS」既知脆弱性の悪用を確認 - 認証回避のおそれ
Atlassian、前月更新で脆弱性46件を修正 - クリティカル9件含むも影響は限定的
NVIDIAのAI基盤「NeMo Framework」に複数脆弱性 - 修正版が公開
「Trend Micro Apex One」のEDR機能に脆弱性 - パッチは2026年1月に公開
約4万件の脆弱性から分析、2025年の危険な「脆弱性タイプ」トップ25
「LangChain」に深刻な脆弱性 - APIキー流出のおそれ
Fortraの特権アクセス管理製品「BoKS」に脆弱性 - アップデートで修正
NVIDIAのロボティクス基盤「Isaac Launchable」に深刻な脆弱性
「Frappe Framework」「ERPNext」にXSS脆弱性 - 管理者権限奪取のおそれ
DigiEver製NVRの脆弱性悪用に注意 - 米CISAが警告
