Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「PrintNightmare」は「CVE-2021-1675」と異なる脆弱性 - MSが回避策をアナウンス

「Windows印刷スプーラーサービス」に脆弱性「PrintNightmare」が明らかとなった問題で、マイクロソフトはセキュリティアドバイザリを急遽リリースした。パッチは用意されておらず、回避策をアナウンスしている。

問題の脆弱性は、「Windows印刷スプーラーサービス」の一部関数に明らかとなった脆弱性。セキュリティ研究者が実証コードを一時公開。その後削除したものの、第三者が公開しており、すでに拡散している。

「PrintNightmare」は、6月にマイクロソフトの月例セキュリティ更新で修正された「CVE-2021-1675」として議論される一方、修正プログラムを適用した環境においても、エクスプロイトコードの実行を防げない「ゼロデイ状態」にあることから、セキュリティ機関などが注意を喚起している。

これに対してマイクロソフトは、同脆弱性について「CVE-2021-1675」と類似しているものの、攻撃ベクトルなどに差異があり、異なる脆弱性であると説明。CVE番号「CVE-2021-34527」を割り当てたという。

同社は、関数「RpcAddPrinterDriverEx」を呼び出すことができるユーザーによって、リモートからSYSTEM権限で任意のコードを実行されるおそれがあるとし、調査を進めているという。

(Security NEXT - 2021/07/02 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「VMware ESXi」「vCenter Server」に脆弱性 - 修正パッチが公開
Oktaのウェブブラウザ向けプラグインにXSS脆弱性
「GitLab」にセキュリティアップデート - 脆弱性6件を修正
米当局、「Twilio」や「IE」の脆弱性悪用に注意呼びかけ
「Telerik Report Server」に深刻な脆弱性 - 最新版へ更新を
未使用でも影響、7月修正の「IEゼロデイ脆弱性」 - 遅くとも5月に悪用
Dockerエンジンの認証プラグインに脆弱性 - CVSSは最高値だが悪用可能性は低
「BIND 9」にアップデート - DoS脆弱性4件を修正
Chromeのアップデートが公開 - セキュリティ関連で24件の修正
「MS Edge」にセキュリティアップデート - 脆弱性8件を修正