Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

セキュリティ相談が1.8倍に - 「Emotet」関連や「不正ログイン」相談が急増

2020年第3四半期に情報処理推進機構(IPA)の相談窓口へ寄せられたセキュリティに関する相談件数は、前四半期から83.3%増加した。「Emotet」関連の相談が急増している。

20201023_ip_001.jpg
相談状況の推移(グラフ:IPA)

同四半期に同機構が対応したセキュリティに関連する相談は3245件。前四半期の1770件を大幅に上回った。

内容を見ると、7月に活動を再開したマルウェア「Emotet」に関する相談の増加が目立つ。前四半期は1件だったが、同四半期に入り、308件へと急増した。

第三者がIDやパスワードを不正に取得し、SNSやオンラインショッピングサイト、クラウドサービスなどへ本人になりすましてアクセスする「不正ログイン」に関する相談は59.4%増。102件の相談が寄せられた。

一方、フィッシングや不正なマルウェアのインストールなどを狙う、宅配業者による不在通知を装ったショートメッセージサービス(SMS)に関する相談についても、375件から479件へと増加している。

(Security NEXT - 2020/10/23 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

ランサムウェア感染組織の平均被害金額は2386万円 - JNSA調査
2Qのセキュ相談、前四半期比約12%増 - 「偽警告」過去最多
ZyxelのNAS製品にゼロデイ脆弱性 - 悪用コードが闇市場に
J-CSIP、脅威情報22件を共有 - 海外関連会社への攻撃報告も
ゴールデンウィークに向けてセキュリティ体制の再確認を
1Qのセキュ相談、前四半期比1割増 - 「偽警告」が大きく増加
暗号資産取引所を狙うサイバー攻撃、「OneNoteファイル」を悪用
「EmoCheck v2.4.0」がリリース - 進化した「Emotet」に対応
従業員PCが「Emotet」感染、情報流出の可能性 - 古河電池
「Emotet」に新手口、OneNote形式を悪用 - 拡張子「.one」に警戒を