衰え見せぬフィッシング攻撃 - 報告、URLともに最多記録を更新
大量に配信されたメールは、約半数が差出人のメールアドレスにおいて正規サービスのドメインをかたる「なりすまし」が行われていた。また件数は少ないものの、SNS や検索サイトの検索結果よりフィッシングサイトへ誘導するケースも確認されている。
また宅配業者の不在通知を装った「SMS(ショートメッセーサービス)」による「スミッシング」も目立っている。誘導先のサイトで不正なアプリのインストールが迫られたり、金融機関やクレジットカードブランドをかたるサイトへ誘導されたとの報告が寄せられた。同じ文面でURLを短時間に変更するケースが多く、これまでと同様、大量に取得された独自ドメインや、IPアドレスを用いたURLが使われていたという。
同協議会は、ここ数カ月に急増した「なりすましメール」の多くは、「DMARC」など送信ドメイン認証によって受信者側で検証することが可能であると指摘。また大量配信されるフィッシングメールについては、迷惑メールフィルタで検知できるものも多いことを確認しているとし、対策を呼びかけている。
(Security NEXT - 2020/10/02 )
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