ネットバンクの不正送金、9月に急増 - 2要素認証も突破か
オンラインバンキングにおける不正送金被害が8月以降急増している。フィッシング攻撃が原因とみられており、関係機関では注意を呼びかけている。
警察庁によれば、8月から9月にかけてオンラインバンキングにおける不正送金被害が急増しているもの。
2016年以降、不正送金被害は発生件数、被害額ともに減少傾向が続き、2019年上半期の発生件数はあわせて183件、被害額は約1億6600万円だった。
しかし、8月に大きく増加へ転じて105件、約7400万円の被害が発生。さらに9月には、発生件数が436件、被害額は約4億2600万円と膨らみ、発生件数が2012年以降最多、被害額も過去2番目に多い水準へと拡大した。
わずか8月、9月の2カ月間に2019年上半期の約3倍にのぼる被害が発生したことになる。同庁は、被害の多くがフィッシング詐欺に起因するものと見て警戒を強めている。

不正送金被害の発生状況(グラフ:警察庁)
(Security NEXT - 2019/10/25 )
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