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2019年3Qのインシデント、前期比1.4倍に - フィッシング増加影響

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フィッシングサイト件数の推移(表:JPCERT/CC)

インシデントの内容を見ると、「フィッシング」が3457件で前四半期の1947件から大きく増加し、同四半期全体の件数を押し上げた。

これまで1000件以下で推移してきたが、7月以降は1000件を超える状況が続いている。また標的型攻撃も前四半期は1件だったが、今回6件へと増加した。

一方、他インシデントに関しては減少しており、稼働状況の調査や脆弱性の探索、侵入の試行などを行う「スキャン」は、927件で前四半期の1216件を下回った。

マルウェアサイトについても292件から236件に、ウェブサイトの改ざんも256件から236件へと減少。「DoS、DDoS」についても10件から1件へと縮小した。制御システム関連の報告は前四半期と変わらずなかった。

ただし、これらへ分類されず「その他」とされたインシデントが、491件から837件へと増加している。

(Security NEXT - 2019/10/18 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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