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セキュリティ産業を創出する人材の育成を目指した「SecHack365」 - 個性を伸ばす「しくみ」

バイナリ解析支援やハイパーバイザーによるセキュリティ機能の実装など、技術力を前面に押し出した、いかにも「開発駆動コース」出身者と思わせる作品が発表された。

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成果発表会におけるパネル展示の様子。会場を表敬した佐藤ゆかり総務副大臣(画面上)。日本ハッカー協会理事の杉浦隆幸氏もビジターとして会場を訪れ、トレーニーと交流を深めていた(画面下)

一方で実現したい目標をきっかけに、開発に結びつけた「思索駆動コース」の作品もある。行政におけるITの利活用推進を目標として、マイナンバーカード認証などを目指した作品などはそのひとつだ。

さらに「思索駆動コース」と「開発駆動コース」のメンバーによるコラボレーションなども生まれた。それぞれ個別に存在した技術の実装から、具体的なサービスに落とし込んだ作品となったという。

各作品は「SecHack365」のウェブサイトから確認できるが、個性的な作品を残しつつ、セキュリティ分野であらたな技術を生み出したいと考え、集った同志46人が1年のハッカソンを経て巣立った。あらたに生まれた「人とのつながり」も将来財産となるに違いない。

今後卒業生がどのようにセキュリティ産業と向き合い、活躍していくのか気になるところだ。すでにGitHubで作品を公開するなど、積極的な活動も見られる。

(Security NEXT - 2019/04/12 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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