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不正DNSへ変更する「GhostDNS」、10万台以上が被害 - 70種類以上のルータが対象

「GhostDNS」では、Qihoo 360が把握しているだけで、52件のドメインが乗っ取られており、「Citibank」をはじめとする銀行や「Netflix」といった動画配信サービス、クラウドホスティングサービスのほか、セキュリティ会社の「Avira」などのドメインなどが含まれる。

いずれも3件のIPアドレス上で稼働する19件のフィッシングサイトへ誘導し、情報の詐取が行われていた。

ルータが侵害された地域を見ると、ブラジルが9万1605件と突出しており、ボリビアが7644件、アルゼンチンが2581件で続く。上位10カ国以下の国では侵害数はいずれも100件に満たず、同社が公表した上位20カ国に日本は入っていなかった。

同社は、今回把握したIoCリストをISPやGoogleなどへ通知。ルータの利用者に対し、最新のファームウェアや、管理画面に堅牢なパスワードを設定されているか確認するよう呼びかけている。

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感染国のヒートマップ。ブラジルに集中していることがわかる(図:Qihoo 360)

(Security NEXT - 2018/10/03 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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