家庭用ルータ、身に覚えのない設定がないか定期チェックを
広く普及している家庭向けの「ルータ」だが、気付かぬうちに設定を変更され、サイバー攻撃の踏み台として悪用されるケースが確認されているとし、警察庁などが定期的に設定状況をチェックするよう呼びかけている。
家庭用ルータにおいて、リモートアクセスを行うための「VPN」など、高度な機能を備える機種も増えているが、管理の甘い機器に侵入し、攻撃者が継続的に悪用できるよう設定をひそかに変更してしまう手口が確認されている。
たとえば、攻撃者が「VPN」のアカウントを追加すれば、外部からネットワーク内部に対してアクセスが可能となるのはもちろん、サイバー攻撃の発信元を偽装するための「踏み台」としても悪用が可能。ルータの所有者はあらぬ疑いをかけられるおそれもある。
設定を変更されてしまった場合、その後パスワードを見直したり、ファームウェアのアップデートを実施したとしても、悪意ある設定はそのまま保持されるため、根本的な解決とならない。侵害された状況を解消するには、別途対策を講じる必要がある。
侵入されるおもな原因としては、共通の初期設定パスワードであったり、単純な文字列や単語など第三者が予想できるパスワードを利用している場合。またファームウェアの更新管理が甘い場合も脆弱性を突かれ、侵入を許してしまうおそれがある。
(Security NEXT - 2023/04/04 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
市内全世帯向けデジタル金券の配送中に一部紛失 - 太田市
組織の「ネット玄関口」狙う攻撃に注意 - 可視化や脆弱性対策の徹底を
「不正ログイン」相談が約1.5倍 - 「偽警告」は関係者逮捕で減少するも限定的
Apple、「iOS 26.1」「iPadOS 26.1」を公開 - 56件の脆弱性を解消
ランサム攻撃でシステム障害が発生、影響など調査 - エネサンスHD
Apple、脆弱性を修正した「iOS 18.7.2」「iPadOS 18.7.2」を公開
一部サーバでランサム被害、バックアップ削除も - 新報国マテリアル
日英、IoT製品セキュラベル制度「JC-STAR」「PSTI法」で相互承認
「Django」にSQLiやDoS脆弱性 - 修正版をリリース
動画配信「バンダイCH」が一時停止 - 「意図せぬ退会」発生

