家庭用ルータ、身に覚えのない設定がないか定期チェックを
広く普及している家庭向けの「ルータ」だが、気付かぬうちに設定を変更され、サイバー攻撃の踏み台として悪用されるケースが確認されているとし、警察庁などが定期的に設定状況をチェックするよう呼びかけている。
家庭用ルータにおいて、リモートアクセスを行うための「VPN」など、高度な機能を備える機種も増えているが、管理の甘い機器に侵入し、攻撃者が継続的に悪用できるよう設定をひそかに変更してしまう手口が確認されている。
たとえば、攻撃者が「VPN」のアカウントを追加すれば、外部からネットワーク内部に対してアクセスが可能となるのはもちろん、サイバー攻撃の発信元を偽装するための「踏み台」としても悪用が可能。ルータの所有者はあらぬ疑いをかけられるおそれもある。
設定を変更されてしまった場合、その後パスワードを見直したり、ファームウェアのアップデートを実施したとしても、悪意ある設定はそのまま保持されるため、根本的な解決とならない。侵害された状況を解消するには、別途対策を講じる必要がある。
侵入されるおもな原因としては、共通の初期設定パスワードであったり、単純な文字列や単語など第三者が予想できるパスワードを利用している場合。またファームウェアの更新管理が甘い場合も脆弱性を突かれ、侵入を許してしまうおそれがある。
(Security NEXT - 2023/04/04 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
「Monsta FTP」に深刻な脆弱性 - 8月のアップデートで修正済み
米当局、「FortiWeb」の脆弱性悪用に注意喚起
「FortiWeb」に悪用済み脆弱性が判明 - 今月2件目
「MS Edge」にアップデート - ゼロデイ脆弱性を解消
メール誤送信で美術研究所研究生のメアド流出 - 大阪市立美術館
個人情報含むファイルを業務チャットで誤送信 - トライトグループ会社
ファイル管理ツール「File Browser」に脆弱性 - 依存ライブラリに起因
空部屋ポストに未配達の郵便物か、住民から連絡 - 徳島
クラウドサービスが侵害、顧客従業員情報が流出か - ITサービス事業者
フィッシング契機に個人情報流出判明、犯行声明も - フォトクリエイト

