眠れる「ハッカー」に活躍の場を、「日本ハッカー協会」が設立 - 法的トラブルの対策支援も
「ハッカー」という言葉には「誤解」も多い。アイデアや技術に長け、既成概念にとらわれず従来にない解決法を見いだす専門家などに、一種賞賛も込められて使われる「ハッカー」の称号。本来「ハッカー」そのものに「善」「悪」といった意味合いはない。
悪意を持って攻撃などを行う者は「クラッカー」とされるが、近年サイバー攻撃の事件報道で「ハッカー」「ハッキング」といった表現をされることも多々あり、これらを「悪意ある攻撃」「それらを実行する人」と同義であると勘違いしてしまうケースも増えている。
セキュリティ業界では、次世代を担う若年層の育成にあたり、技術の向上だけでなく、倫理面の教育にも力を入れてきた。また人材不足が叫ばれる昨今、苦肉と策として正義の側に立つ「ハッカー」をあえて「ホワイトハッカー」と呼ぶことで、誤解を避け、地位向上に努める動きもある。
同協会では、「ハッカー」について人物像や社会貢献できる点をアピール。セキュリティをはじめ、システム開発、IoTをはじめとする各分野で活動しつつも、活躍できる場が少ない「ハッカー」と、すぐれた技術者を求める企業をマッチングする場を提供する。
(Security NEXT - 2018/09/14 )
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