Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

わずか6グループで偽ショッピングサイト2万件を設置 - APWGも脅威として定義追加へ

日本サイバー犯罪対策センター(JC3)は、偽オンラインショッピングサイトについて調査を実施し、Anti-Phishing Working Group(APWG)と共同で「フェイクストア」のレポートを取りまとめた。わずか6グループにより約2万件の「フェイクストア」が構築されていたという。

20180607_jc_003.jpg
攻撃グループが設置した「フェイクストア」のURL件数(表:JC3、APWG)

同センターでは、警察から情報提供を受けたすでに被害が発生している「フェイクストア」の手口や特徴を分析。

同様の手口で設置された偽ショッピングサイトの情報を収集し、現状被害の報告はないものの、今後あらたな被害が生じるおそれがある「フェイクストア」を特定、調査したもの。

同センターの調査により、2017年に突き止めた「フェイクストア」は1万9834件におよび、わずか6グループにより設置されたものだったという。ある犯罪グループは、7817件に及ぶサイトを構築していた。

同センターの分析では、こうした「フェイクストア」は、「コードが埋め込まれた改ざんサイトより、自動的に誘導される」「接続元のIPアドレスによって会社概要などの記載を変化させる」「会社概要がなかったり、事実と異なる情報を掲載している」といった特徴が見られた。

20180607_jc_002.jpg
接続するIPアドレスごとに会社概要を変更していた偽ストア(画像:JC3、APWG)

(Security NEXT - 2018/06/07 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

2023年の不正アクセス認知件数、前年比2.9倍に急増
セキュリティ相談、前四半期比46.9%増 - 「偽警告」が倍増
3Qのセキュ相談、前四半期比約27%減 - 「不正ログイン」は過去最多
上半期の不正アクセスによる検挙は188件 - 前年同期比19.3%減
2Qのセキュ相談、前四半期比約12%増 - 「偽警告」過去最多
1Qのセキュ相談、前四半期比1割増 - 「偽警告」が大きく増加
不正アクセスの認知件数が前年比約45%増 - 検挙者は9.4%増加
2022年4Qのセキュ相談 - 「偽警告」「不正ログイン」関連が増加
3Qのセキュ相談、偽SMSが3.1倍 - 「Emotet」関連は大幅減
フィッシングサイトの8割強がクレカブランドを標的に