Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

2024年4Qのセキュ相談 - 「不正ログイン」が45%増

情報処理推進機構(IPA)は、2024年第4四半期に対応したセキュリティに関する相談状況について取りまとめた。相談全体は前四半期を下回ったが、「不正ログイン」に関する相談が大きく増加しているという。

同四半期に同機構の窓口で対応したセキュリティに関する相談は2739件。前四半期の2804件から2.3%減となった。

2023年第4四半期以降、3四半期連続で3000件を超える相談が寄せられ、2024年第2四半期には3757件に達したが、その後は2000件台で推移している。

「マルウェアを検出した」などと偽の警告画面で不安を煽り、「サポート窓口」を装って金銭をだまし取ったり、端末を侵害する「偽警告」の相談は804件。前四半期から3.7%減少するものの、引き続き多くの相談が寄せられた。

従来と同様に、「次へ」「続く」とだけ表示する広告が悪用されている。また金銭を詐取する手段として、プリペイドカードの番号を聞き出す手口にくわえ、オンラインバンキングから窃取するケースが目立ったという

20250131_ip_001.jpg
件数は「偽警告」の相談数。前四半期と同様に多数の相談が寄せられれている。(グラフ:IPAの発表をもとに独自に作成)

(Security NEXT - 2025/01/31 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

先週注目された記事(2025年2月2日〜2025年2月8日)
「偽警告」相談が半減するも油断禁物 - 引き続きサポート詐欺に警戒を
巧妙化続くサポート詐欺、窓口相談は前年度の約1.6倍
「サポート詐欺」の相談が3割増 - 過去最多を更新
2024年1Qのセキュ相談、「サポート詐欺」「不正ログイン」が過去最多
セキュリティ相談、前四半期比46.9%増 - 「偽警告」が倍増
経営者が想定すべきインシデント発生時のダメージ - JNSA調査
JNSA、2023年10大ニュースを発表 - 事件事故の背景に共通項も
3Qのセキュ相談、前四半期比約27%減 - 「不正ログイン」は過去最多
フィッシングの報告が増加、悪用されたURLは大幅減