「memcached」のDDoSパケット内に仮想通貨要求する脅迫文
「memcached」を踏み台としたDDoS攻撃において、送信されたデータに金銭を要求する脅迫文が含まれていたことがわかった。金銭を払っても攻撃が止むことは期待できず、要求に応じないよう注意が呼びかけられている。
DDoS攻撃の実施をちらつかせ、金銭を要求する脅迫は、「ランサムウェア」になぞり、「ランサムDDoS攻撃」などとも呼ばれ、これまでも確認されているが、拡大する「memcached」のリフレクション攻撃に対処しているAkamai Technologiesでは、今回の攻撃に関連する脅迫文を確認したという。

Akamaiが公開した攻撃パケットの一部
従来はメールにて脅迫文が送りつけられるケースがほとんどだったが、今回の「memcached」を利用したリフレクション攻撃の一部では、送りつけられた攻撃トラフィック内に金銭を要求するメッセージが埋め込まれていた。
攻撃トラフィックに攻撃者のウォレット情報を記載するとともに、約200万円弱相当の仮想通貨「Monero」を送信するよう求める。
(Security NEXT - 2018/03/08 )
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