DDoS攻撃観測数、前月から微減 - 最大トラフィックは縮小
インターネットイニシアティブ(IIJ)は、2025年5月に同社サービスやバックボーンで観測したDDoS攻撃の状況を取りまとめた。
同社によれば、5月に観測されたDDoS攻撃は316件。前月の319件から3件減少した。1日あたり約10.2件のDDoS攻撃が観測されている。前月の約10.6件から微減した。
5月1日に19件、8日に20件と平均の倍近い件数が観測された。一方5件以下の日も6日間あるなど、日によって観測された攻撃数にばらつきが見られる。
同月に観測されたもっとも規模が大きかった攻撃は、「NTP」や「SSDP」「UDP」など複数のプロトコルを用いた増幅攻撃だった。約318万ppsのパケットにより、約8.82Gbpsのトラフィックが発生している。攻撃の継続時間がもっとも長かったのも同攻撃で、約29分にわたって攻撃が行われた。
前月にもっとも規模が大きかった攻撃は約183万ppsのパケットにより、約19.3Gbpsのトラフィックが発生したが、5月はパケット数は上回ったものの、最大トラフィックは前月から縮小し、10Gbpsを下回った。3月をピークに縮小傾向が続いている。

IIJが観測した攻撃件数の推移
(Security NEXT - 2025/07/03 )
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