DDoS攻撃が前月比2割増 - 最大攻撃規模は5分の1に
インターネットイニシアティブ(IIJ)は、2025年4月に同社サービスやバックボーンで観測したDDoS攻撃の状況を取りまとめた。攻撃件数は増加したが、最大攻撃の規模は縮小している。
同社によれば、4月に観測されたDDoS攻撃は319件。前月の267件から19.5%増加した。1日あたりの平均攻撃数は約10.6件。前月の約8.6件から増加している。
4月10日は30件を超える攻撃が観測された。また4月7日、17日も20件を超える攻撃が発生している。一方で1日あたりの観測件数が4件にとどまった日も3日間あるなど日によってばらつきが見られる。
同月に観測されたもっとも規模が大きかった攻撃は、おもにDNSプロトコルを用いた増幅攻撃。約183万ppsのパケットにより、約19.3Gbpsのトラフィックが発生した。前月に観測された約973万pps、約102.1Gbpsと比較すると5分の1以下の規模だった。
攻撃の継続時間がもっとも長かったのも同攻撃で、約13分にわたって攻撃が続いたという。

IIJによるDDoS攻撃の観測数推移
(Security NEXT - 2025/06/03 )
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