DDoS攻撃が件数減、一方100Gbps超の攻撃も - IIJレポート
インターネットイニシアティブ(IIJ)は、2025年3月に同社サービスやバックボーンで観測したDDoS攻撃の状況を取りまとめた。攻撃件数は減少したが、100Gbps超の攻撃が4カ月ぶりに観測されている。
同社によれば、3月に観測されたDDoS攻撃は267件。前月の309件から13.6%減となった。1日あたりの攻撃数は約8.6件となり、前月の約11.0件から減少し、10件を下回った。
3月14日は2件となる一方、3月21日には28件が観測されるなど、日によって攻撃件数のばらつきが見られる。
同月に観測されたもっとも規模が大きかった攻撃は、おもにDNSプロトコルを用いた増幅攻撃で、約973万ppsのパケットにより、約102.1Gbpsのトラフィックが発生した。
前月の約398万pps、約38.8Gbpsを大幅に上回った。100Gbpsを超える規模の攻撃が観測されたのは、174.8Gbpsを観測した2024年11月より約4カ月ぶりとなる。
攻撃の継続時間がもっとも長かったのは、DNSやNTPなど複数のUDPを用いた増幅攻撃で、約36分間にわたり続いた。最大で約82.29Gbpsのトラフィックが発生するなど、100Gbpsには届かないものの、長時間に及ぶ攻撃としては2024年以降でもっともトラフィックが発生している。

IIJが観測したDDoS攻撃の推移
(Security NEXT - 2025/04/30 )
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