ボットネット「Avalanche」の国内感染端末が約3分の2に - 依然1万台以上が感染中
不正送金マルウェアを拡散するボットネット「Avalanche」を解体する大規模な掃討作戦が展開されているが、JPCERTコーディネーションセンターは、国内の感染端末が1万1000件まで縮小したことを明らかにした。
同ボットネットによって拡散されたマルウェアは、テイクダウンで無害化されたものの、それ以前に情報を窃取されたおそれもあり、感染者へ引き続き注意を呼びかけている。
同センターでは、「Avalanche」ボットネットのテイクダウンを目指した国際的な取り組み「Op Avalanche(Avalanche作戦)」に協力しており、同ボットネットへの感染状況を明らかにしたもの。
同ボットネットは、少なくとも20種類のマルウェアファミリーを悪用。180カ国以上でマルウェアの感染が確認されており、被害額は世界規模で数億百億円にのぼると見られている。
同ボットネットの掃討作戦は、4年以上の事前調査期間を経て2016年11月30日に実施。ドイツ警察をはじめ、米連邦捜査局(FBI)、ユーロポールなど、30カ国の法執行機関が参加し、国内からは警察庁をはじめ、JPCERT/CC、官民連携プロジェクト「ACTIVE(Advanced Cyber Threats response InitiatiVE)」などが協力している。
(Security NEXT - 2017/06/21 )
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