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「Mirai」と異なるボット、国内ベンダーのルータに感染拡大か

JPCERTコーディネーションセンターは、2024年第2四半期における攻撃パケットの観測状況を取りまとめた。「Mirai」とは異なるボットネットが、国内メーカー製のブロードバンドルータに展開されているという。

同四半期に同センターがグローバルに配置しているセンサーで観測した攻撃パケットの状況を取りまとめたもの。探索行為を行うパケットの発信元は米国がもっとも多く、ブルガリア、中国、オランダ、ロシアと続いている。

「telnet」に用いるTCP 23番ポート宛てに送信されたパケットが、前四半期に引き続きもっとも多かった。

TCP 23番ポートの次に多かったのは、MikroTik製ルータの管理APIで使用するTCP 8728番ポート。前四半期は9番目に多く観測されていたが、大幅に順位を上げた。NoSQLデータベース「Redis」で使用するTCP 6379番ポートが続いている。

TCP 23番ポートに対するパケットについては、5月20日ごろから、国内を発信元とするアクセスの増加が観測されている。

(Security NEXT - 2024/08/19 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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