Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

Samsung製デジタルサイネージの脆弱性狙う攻撃に注意

米サイバーセキュリティインフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)は、韓Samsungが提供するデジタルサイネージの統合管理ソリューション「MagicINFO 9」の脆弱性が悪用されているとして注意喚起を行った。

コンテンツのスケジュール管理や配信、デバイスの状態監視などを行う同製品の管理サーバに、本来制限された領域へシステム権限でファイルの書き込みが可能となるパストラバーサルの脆弱性「CVE-2025-4632」が判明し、悪用されているもの。

同脆弱性は、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアが「9.8」と評価されており、重要度は「クリティカル(Critical)」と高い。Samsungでは2025年5月13日にセキュリティアドバイザリを公開し、修正パッチを提供している。

同脆弱性に関しては、現地時間4月30日に概念実証コード(PoC)が公開され、直後よりゼロデイ攻撃が観測されているとの指摘もあり、ボットネット「Mirai」による悪用の報告などもある。

このような状況を受け、CISAでは現地時間5月22日、「悪用が確認された脆弱性カタログ(KEV)」に同脆弱性を追加した。

脆弱性が悪用されていることを受け、米行政機関へ対策を促すとともに、広く悪用されるおそれがあるとして注意を呼びかけている。

(Security NEXT - 2025/05/23 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「Cisco Meraki 」にDoS脆弱性 - SSL VPN処理で強制再起動
「IBM QRadar SIEM」に複数脆弱性 - 修正パッチをリリース
ゲームサーバ管理ツール「Pterodactyl Panel」に脆弱性 - 悪用の動きも
構成管理ツール「Salt」に複数脆弱性 - 「クリティカル」も
「GeoTools」にXXE脆弱性 - 「GeoServer」なども影響
「Roundcube」にアップデート - 前バージョンの不具合を解消
Trend Microの暗号化管理製品にRCEや認証回避など深刻な脆弱性
マルウェア対策ソフト「ClamAV」に深刻な脆弱性 - パッチが公開
脆弱性スキャナ「Nessus」のWindows版エージェントに複数脆弱性
「Veeam Backup & Replication」に深刻な脆弱性 - アップデートで修正