Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

米政府、バックアップソフトやIPカメラの脆弱性悪用に注意喚起

米政府は、バックアップソフトやIPカメラなどに判明している既知の脆弱性3件が悪用されているとして注意喚起を行った。

現地時間2025年3月19日に、「悪用が確認された脆弱性カタログ(KEV)」へ「CVE-2024-48248」「CVE-2025-1316」「CVE-2017-12637」を追加したもの。米国内の行政機関へ対策を講じるよう促すとともに、利用者へ広く注意を呼びかけた。

「CVE-2024-48248」は、NAKIVOが提供するバックアップソフトウェア「NAKIVO Backup and Replication」に関するパストラバーサルの脆弱性。任意のファイルへアクセスが可能となる脆弱性で、機密情報を窃取されるおそれがある。共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは「8.6」、重要度は「高(High)」とレーティングされている。

同製品は、QNAPやSynology、Western Digitalをはじめ、NAS製品と連携させる構成で導入されているケースもあり注意が必要となる。

またSAPのアプリケーションサーバ「NetWeaver Application Server (AS) Java」においてもパストラバーサルの脆弱性「CVE-2017-12637」が悪用されている。同脆弱性に関しては、2017年8月の時点でSAPにより悪用が報告されていた。

(Security NEXT - 2025/03/21 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「Erlang/OTP」脆弱性、一部Cisco製品で影響が判明
「ActiveMQ NMS OpenWire Client」にRCE脆弱性 - 修正版が公開
「GitHub Enterprise Server」に複数脆弱性 - アップデートで修正
NVIDIA製GPUドライバに複数の脆弱性 - 権限昇格やDoSのおそれ
トレンドの法人向け複数製品に脆弱性 - アップデートで修正
「Erlang/OTP」に深刻なRCE脆弱性 - 概念実証コードも公開済み
「GitLab」に5件の脆弱性 - 最新パッチで修正
「SonicOS」にリモートよりDoS攻撃を受けるおそれ - 修正版を公開
NVIDIAのAI開発フレームワーク「NeMo」に3件の脆弱性
バックアップ管理ツール「Commvault Command Center」に深刻な脆弱性