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ネットバンキング狙うマルウェア、前四半期比2倍超に - 偽日本郵政メールなどで拡散

また2009年ごろより欧州を中心に活動を展開していた「URLZone」「Shiotob」といった別名を持つ「Bebloh」が、日本国内でも2月ごろより本格的な活動を開始し、検出台数は前四半期比12.1倍と急激に拡大。これらマルウェアの増加を背景に、全体の検出数を押し上げた。同社の観測では、これらマルウェアで検出台数全体の8割以上を占めている。

以前からバックドア型不正プログラムとして確認されていたが、2015年末より国内オンラインバンキングのアカウント情報を狙う攻撃で利用されている「Rovnix」に関しては日本郵政や、楽天に見せかけたと「Racuten」を名乗るメールが出回った。

一方、「Zeus」としても有名な「Zbot」は、2015年第3四半期に再び増加傾向を見せたものの、その後は減少傾向が続いている。また2014年第2四半期のピーク時に多数検知された「Vawtrak」だが、2015年後半より目立った動きを見せていないという。

(Security NEXT - 2016/05/27 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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