Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

活発な動きを見せるランサムウェア「Locky」 - 「アフィリエイト」が後押し

ランサムウェア「Locky」の感染活動が過熱している。同マルウェアへ感染させるためのメールが、国内においても大量に出回っており、セキュリティベンダーでは警戒を強めている。

20160309_fn_001.jpg
2016年1月から3月までの国内検知状況(グラフ:フォーティネット)

ランサムウェアの「Locky」は、請求書などを装ったWordファイルをメールで送り付け、同ファイルのマクロにより感染を広げている。日本語を含む多言語展開が確認されている。

フォーティネットジャパンによれば、1月から3月にかけて同社センサーや製品で検知した「Locky」関連のマルウェアは、約100万件にのぼったという。

20160310_fn_001.jpg
Manky氏

おもに同マルウェアを感染させるためにメールで送信された「ダウンローダー」を検知したもので、同社が観測したマルウェアの4分の3近くを占めた。

米Fortinetで、グローバルセキュリティストラテジストを務めるDerek Manky氏は、同ランサムウェアをコントロールしている組織はひとつだが、「アフィリエイト」を展開していることが活発な感染活動の背景にあると指摘。

感染被害者に表示される支払ページにはアフィリエイト参加者のIDが指定されており、復号鍵の購入ごとに料金が発生する「PPP(Pay Per Purchase)」モデルにより攻撃者に収益が分配されるしくみで、アフィリエイト収入をもくろむ攻撃者が複数関与しているという。

同様のアフィリエイトを採用するランサムウェアは「Locky」だけでなく、こうしたビジネスモデルが、昨今のランサムウェア拡大に大きく影響しているとみられており、引き続き注意が必要だ。

(Security NEXT - 2016/03/10 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

ブラウザの更新通知を偽装する攻撃 - 1700以上の正規サイトに不正スクリプト
ランサムウェア「GandCrab」の復号ツールが機能強化 - 最新版にも対応
2018年「セキュリティ10大脅威」 - 注目高まる「サプライチェーン攻撃」
ランサムウェア「PyLocky」の無料復号ツールが公開 - ただし条件あり
恥ずかし画像で不安煽る詐欺メール、送信元を情セ大に偽装
年末年始に備えたセキュリティ対策を - 1月8日の「パッチチューズデー」にも注意
恥ずかし画像詐欺とランサム攻撃が融合 - 「証拠動画」のリンクにワナ
ESETの法人向けエンドポイント製品に新版 - 「UEFIスキャナー」搭載
米政府、「SamSam」関係者を起訴 - 攻撃前にダークウェブで資格情報を調達
ランサム被害ファイルの解析作業、復号ツール活用も視野に - 宇陀市立病院