ネット被害経験少ない日本人、一方で不安感じる特徴 - 韓国にも似た傾向
インターネット利用時に日本人が他国に比べ、漠然とした不安を感じやすい傾向があるとの調査結果を、東京大学、東洋大学、NTTが発表した。日本以外にも韓国などで似た傾向が現れている。
世界各国のインターネット利用者に対し、利用時の安全に関する意識調査を実施したもの。今回の調査で被害の有無と不安の有無について同時にヒアリングを実施しており、その関係を比較した。対象国は日本、米国、中国、韓国、イギリス、ドイツ、フランス、フィンランド、シンガポール、チリの10カ国で、15から69歳までの男女、各国330人を対象に電話で調査を行った。
他人によってインターネット上に自宅住所や電話番号を勝手に掲載されることについて尋ねたところ、日本における被害経験は1.2%と10カ国中9位だが、被害経験がないが不安を感じるとする割合は82.7%で10カ国中2位だった。また悪口や暴言、挑発的な言葉を書かれたことがないにもかかわらず不安に思う割合も1位(75.2%)だったという。
インターネットショッピングで支払いに利用したクレジットカードの情報が悪用されることへの懸念についても被害経験がない一方、不安に思うユーザーが多いとの調査結果があるが、これについては韓国でも類似した傾向が現れている。
(Security NEXT - 2010/09/03 )
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