フィッシング報告が前月比約35%減 - 悪用URLは約23%増
2月はフィッシング攻撃の報告件数が前月比約35%減となる一方、悪用されたURLは約23%増加した。「DMARC」を意識してか、調査用メールアドレスに届いたフィッシングメールの8割近くが独自ドメインを用いていたという。
フィッシング対策協議会によれば、同月に寄せられたフィッシング攻撃の報告は5万5502件。1日あたり1913.9件の報告が寄せられた。
前月の8万5827件から約35.3%減少。15万6804件の報告があった2023年10月と比較すると3分の1近くまで減っている。
一方、フィッシングサイトに悪用されたURLは2万3988件で、1日あたりに換算すると827.2件だった。2023年11月以降増加が続いており、1万9486件だった前月の約1.2倍に拡大している。
短縮URLや「Cloudflare Workers」で付与できるサブドメインをリダイレクト用URLとして悪用するケースが後を絶たず、約65.4%を占めた。前月から4ポイント増加している。
フィッシングサイトに悪用されたトップレベルドメインとしては、「.com」が約38.5%で最多。22.1%だった「.dev」とあわせて6割を超える。「.cn(約11.6%)」「.ru(約7.5%)」「.ly(約6.7%)」「.top(約3.8%)」「.id(約3.1%)」が続いている。

フィッシング攻撃の報告、URL件数の推移(グラフ:フィ対協の発表をもとに独自に作成)
(Security NEXT - 2024/03/18 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
仮想環境を狙うマルウェア「BRICKSTORM」 - 中国政府系攻撃者が悪用
海外子会社にサイバー攻撃、詳細を調査 - FCLコンポーネント
市内4校で端末紛失、一部で保存データが不明 - 葛飾区
入学手続き案内メールを誤送信、合格者のメアド流出 - 山口大
研究者向けサイトに不正アクセス、非公開ページに書込 - 日本リウマチ学会
JSライブラリ「React」に深刻なRCE脆弱性 - 早急に対応を
ウェブアプリフレームワーク「Django」に複数脆弱性 - アップデートが公開
「Next.js」にセキュリティアップデート - 「React」脆弱性が影響
アスクル、ウェブ経由の注文を再開
米セキュリティ機関、「ScadaBR」既知脆弱性の悪用に警告

