Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

4割強、内部不正リスクを重視せず - 個人情報対策に偏る傾向も

内部不正リスクを重要な経営課題として捉えている情報システム担当者やリスク対策担当者は4割弱にとどまり、ほかのリスクに比べて優先順位が低く、重視していないとの回答がやや上回った。重要な技術情報や営業情報などの保護は個人情報にくらべて手薄となっている。

20230411_ip_001.jpg
経営課題における内部不正リスクの認識(グラフ:IPA)

情報処理推進機構(IPA)が情報システム関連部門やリスクマネジメント部門の担当者など1179人を対象に企業の内部不正防止体制に関する実態調査をオンラインで実施し、結果を取りまとめたもの。

企業において内部不正防止対策を主管し、責任を負う部門を尋ねたところ「リスク管理/コンプライアンス部門」が44.1%、「情報システム/セキュリティ管理部門」が37.6%だった。

内部不正リスクを重要な経営課題として捉えているか聞いたところ、「事業リスクが高く優先度の高い経営課題」との回答は39.6%だった。

一方で不正会計リスクなど、他リスクに比べて情報漏洩の内部不正リスクは優先度が低く、重視されていないといった回答や、課題としてほとんど意識されていないとの回答をあわせると42.8%にのぼる。

(Security NEXT - 2023/04/11 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

海外子会社がランサム被害、影響など詳細を調査 - 淀川製鋼所
システム障害、調査でランサムウェアが原因と判明 - 近鉄エクスプレス
パッチや緩和策の適用、メモリ保護を統合した脆弱性対策製品
従業員がサポート詐欺被害、個人情報流出か - 住友林業クレスト
個人情報含む契約書類を誤送信、アドレス帳で選択ミス - 新潟県
生徒情報含むデータを第三者メアドへ誤送信 - 鹿児島高
「ConnectWise ScreenConnect」に脆弱性 - 修正版が公開
中国電力にサイバー攻撃 - 設定不備のリモート接続機器より侵入
NETSCOUT「nGeniusONE」に複数の脆弱性 - アップデートで修正
Python向けHTTPライブラリに脆弱性 - リクエストスマグリング攻撃のおそれ