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若年層「個人情報が保護されている」4% - 一方で「対策は人任せ」の一面も

第三者によるなりすましについても、EUが74%と4人に3人が心配しているが、国内では47%と半数弱にとどまっている。個人情報から人間像が勝手に形成されたり、評判が悪くなることへの不安も、EUより約3割ほど低い結果だった。

インターネットにおける個人情報保護について、EUでは責任の主体が自分自身とする回答が32%、情報処理を行う事業者であるとの回答が27%であるのに対し、国内ではそれぞれ40%、38%と傾向が逆転。また政府や司法など自分以外の第三者に責任があるとの回答がいずれも13%から14%で、EUと比較して約1.5倍多かった。

「eID」の利用推進対策としては法律などによる保証や、個人情報やプライバシーが技術的に守られていることを保障する「ロゴ」や「ラベル」の表示などを求める声が他項目にくらべて高い。

しかし、「プライバシを確保するためにブラウザーのセキュリティ設定を変える」項目では、EUでは64%が対策を実施しているものの、日本では24%にとどまったほか、「Cookieの消去」など自己の情報コントロールについては意識が低く、同レポートでは、個人情報の保護に関して、EUより自己防衛の意識が低く、個人情報保護を人任せにする傾向があると分析している。

(Security NEXT - 2010/08/17 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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