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「Gumblar」関連の不正プログラムがトップ10内に6種 - トレンド上半期まとめ

ランキング上位は2009年の傾向を引き継ぐ一方、全体の傾向としては「Gumblar」に代表されるウェブ経由の攻撃が主流を占めた。3位に新規ランクインした「JS_ONLOAD」を筆頭に、トップ10内に6種が入っている。

2009年に発生した「Gumblar」攻撃では、FTPアカウントを盗聴してサイトの改ざんを繰り返すという活動が主だったが、2010年からは、誘導したサイトで偽セキュリティ対策ソフトに感染させ、金銭や個人情報を詐取するケースが報告されている。

またOSだけでなく、Adobe ReaderやFlash、JREなど複数のアプリケーションの脆弱性が狙われた。ゼロデイ攻撃も確認されており、修正プログラムが提供されるまでの一時的な対策を考える必要性が高まっている。

改ざんサイトから誘導される不正サイトのドメインを見ると、ロシアの「.ru」が77.7%で最も多かった。ドメイン取得の際に登録者の確認が行われていなかったことが原因と考えられるが、同ドメインの管理団体が今年4月から登録確認を義務付けたため、オーストリアの「.at」(9.3%)などを悪用するケースも出てきている。

2010年上半期のウイルス報告数ランキングは以下のとおり。

1位:MAL_OTORUN
2位:WORM_DOWNAD
3位:JS_ONLOAD
4位:TROJ_FAKEAV
5位:MAL_HIFRM
6位:BKDR_AGENT
7位:JS_GUMBLAR
8位:WORM_AUTORUN
9位:WORM_AUTORUN
10位:TROJ_BREDOLAB

(Security NEXT - 2010/07/07 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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