Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

韓国関連グループの標的型攻撃が継続 - GitHub悪用でマルウェア展開

韓国との関与が指摘されている攻撃グループ「APT-C-60」の攻撃活動が国内で引き続き観測されている。従来と同様、正規のクラウドサービスを悪用しており、JPCERTコーディネーションセンターでは「IoC(Indicators of Compromise)」情報を公開し、警戒を呼びかけている。

「APT-C-60」は、日本や韓国、中国など東アジア地域を標的として活動を展開している攻撃グループ。ESETでは、Kingsoft製Officeスイート「WPS Office」の脆弱性「CVE-2024-7262」「CVE-2024-7263」を悪用した攻撃を展開したことを2024年8月に報告しており、韓国とつながりを持つ同グループの関与について指摘している。

JPCERT/CCも同年8月ごろ、国内の組織に対して同グループが関与したと見られる攻撃を確認しており、攻撃活動に「Google Drive」「Bitbucket」「StatCounter」などの正規サービスが悪用されたことを報告している。

同グループの活動はその後も継続しており、JPCERT/CCでは2025年6月から8月にかけて観測された標的型攻撃で用いられた手口を取りまとめた。

従来より、VHDX形式の仮想ディスクファイルを攻撃に悪用していることが確認されているが、引き続きVHDXファイルをメールに添付。「Gmail」のアカウントより求職のメールを装い、採用担当者に送信されていた。

(Security NEXT - 2025/10/28 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

中国支援の攻撃グループ、世界規模で通信など重要インフラを攻撃
中国系グループ、「Junos OS」を侵害か - 監視手薄な部分を標的
侵入後に即攻撃するランサムウェア「Ghost」に注意 - 70カ国以上で被害
Ivanti脆弱性、国内でも12月下旬より悪用 - マルウェアにパッチ機能
中国関与が疑われる「MirrorFace」の攻撃に注意喚起 - 警察庁
Ivanti製VPN製品のゼロデイ脆弱性、中国関連のグループが悪用か
「RDPファイル」添付した標的型攻撃メールに警戒呼びかけ - 米当局
未使用でも影響、7月修正の「IEゼロデイ脆弱性」 - 遅くとも5月に悪用
日米豪など8カ国が共同署名 - 中国関与の「APT40」へ対抗
「Foxit PDF Reader」の警告画面に問題 - 悪用する攻撃も