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USBメモリへのウイルス感染増加、原因は「ボット」にあり

さらに同氏は、2008年の特徴として「USBマルウェア」「偽セキュリティ対策ソフト」「標的型攻撃」の3種類をピックアップし、解説を行った。

USBメモリを媒介にしたウイルスの感染報告が激増しており、2008年初頭は報告が少なかったが、時間の経過とともに終盤にかけて急増した。オートラン機能を悪用したUSBメモリを経由した感染の可能性もあるものの、同社が調べたところ増加の背景には「ボット」の存在が大きいという。

同社が解析したボットでは、USBドライバを監視し、感染可能なUSBメモリなどが接続された際に不正ファイルをコピーしていることが判明。同氏は「ボットがUSBメモリで感染するよう進化した」と表現し、増加初期の段階からこうした攻撃が中心で、増加の原因になったと指摘する。

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急増の背景には、媒体経由よりむしろボット経由の感染が多いという。

(Security NEXT - 2008/12/18 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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