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USBメモリへのウイルス感染増加、原因は「ボット」にあり

ラックは、19日にメディアの記者を対象とした説明会を実施し、2008年におけるセキュリティ上の脅威について解説した。ウイルスの拡散が進んだ年となり、ウェブからの脅威も顕著化した1年だったという。

説明会では、同社の研究機関であるサイバーリスク総合研究所の先端技術開発部部長を務める新井悠氏が登壇。説明会の冒頭で、こうした攻撃が金銭目的で行われていることを強調した。

サイバーリスク総合研究所先端技術開発部部長の新井悠氏
新井悠氏

同氏が紹介した例は、「ブロンズ」「シルバー」「ゴールド」など、金額が異なるサポートライセンス体系を用意した商用のマルウェア。さらには感染させる行為を代行し、感染PCの情報を提供するSaaS型サービスなど存在している。

こうしたサービスの登場から、悪用する側の技術的な障壁についても低下しているという。くわえて金銭の支払いは、ウェブマネーを利用したり、決済サイトをアウトソーシングとして活用するなど巧妙だ。

マルウェア販売サイト
マルウェアの販売サイト(左)。サポートライセンスにより料金が異なるが、価格は数十ドルからゴールドでも200ドル強。

(Security NEXT - 2008/12/18 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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