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1週間に2400件超のサイト改ざん - 詐欺サイト誘導の踏み台に

CMSを利用するウェブサイトが数千件規模で改ざんされ、ボットネットが構築されているとしてセキュリティベンダーでは警戒を強めている。偽サプリメント販売サイトのURLを隠ぺいするために悪用されていたという。

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誘導先の詐欺サイト。テレビで紹介されたかのように装い、信頼させようとしていたという’(画像:Proofpoint)

攻撃キャンペーンを追跡しているProofpointによると、大量に配信されているスパムメールから、ダイエットや脳の機能を強化などをうたう偽サプリメントの販売サイトへ誘導する際、URLを隠ぺいするための踏み台として悪用されていた。

攻撃者は、何らかの方法で正規サイトに悪意あるPHPのコードを挿入。短いメッセージを記載したスパムメールから、短縮URLを用いて踏み台として利用するこれら改ざんサイトへ誘導。最終的にあたかもテレビ番組で紹介された製品かのように装い、偽サプリメントを販売する詐欺サイトに誘導されるという。

同社ではこの悪意あるPHPコードを「Brain Food」と呼んでおり、1件のウェブサイトに複数のコードが埋め込まれるケースも存在。埋め込まれたコードには、シェルを実行するためのバックドアも用意されていた。

(Security NEXT - 2018/05/30 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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