5358番ポートへのアクセスが増加、「Mirai」と異なるIoTボットネットか
警察庁は、TCP 5358番ポートに対するアクセスが1月下旬より増加しているとして注意喚起を行った。マルウェアへ感染したIoT機器が発信元とみられている。
TCP 5358番ポートに対するアクセスの推移(グラフ:警察庁)
同庁によれば、観測システムにおいて1月23日ごろよりTCP 5358番ポートに対するアクセスが増加しているという。発信元のIPアドレスを見ると、ベトナムや台湾、ブラジル、韓国、トルコなどが中心。発信元の52%が、telnetで利用するTCP 23番ポートに対してもアクセスを行っていた。
同庁が発信元IPについてブラウザで接続すると、いずれもネットワークカメラやルータなどネットワーク機器のログイン画面が表示される状態で、IoT機器がマルウェアへ感染し、攻撃の踏み台に利用されていると同庁では分析。
IoT機器へ感染するマルウェアとしては「Mirai」が有名だが、今回観測したアクセスでは、TCPシーケンス番号と宛先IPアドレスが一致する「Mirai」の特徴とは異なり、別のマルウェアが感染している可能性があるという。
(Security NEXT - 2017/03/22 )
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