開発環境「Delphi」に感染する「TROJ_INDUC」が4位にランクイン – トレンド月間まとめ
トレンドマイクロは、8月に同社に寄せられた国内における不正プログラムの感染被害報告を取りまとめた。
同社のレポートによれば、8月の感染被害報告数は3576件で、7月の5097件から減少した。ランキングの1位はリムーバブルメディアのオートラン機能を悪用する「MAL_OTORUN」で、2位はWindowsの脆弱性を狙う「WORM_DOWNAD」。依然として被害は広がっているが、報告数は減少傾向にある。
一方、一部で「GENOウイルス」などと呼ばれ、感染サイトへアクセスしたユーザーを悪質なサイトへ誘導する「JS_GUMBLAR」が再び増加している。7月にはトップ10から姿を消したが、今回のランキングでは3位に再浮上した。サイト改ざんなどの攻撃が増加しているとして、注意を呼びかけている。
また8月後半には、開発環境「Delphi」に感染するトロイの木馬「TROJ_INDUC」が確認され、感染被害も相次いで判明した。感染した環境で作成されたアプリケーションがオンラインソフトの配布サイトで公開されたり、感染した環境で企業が社内ツールを作成し、社内環境ごと感染したケースなどが報告されている。
同ウイルスの感染報告のうち、企業ユーザーが82.5%を占め、個人ユーザーは17.5%だった。企業でも、無料ツールの配布サイトからダウンロードしたアプリケーションを利用するケースが増えていることから、感染ソフトによる被害件数が多くなっているという。今回、報告数の8割を企業ユーザーが占めたのは、個人ユーザーより慎重に対応した結果ではないかと分析している。
同社では、「Delphi」を使用しているユーザーはバージョンの確認をするとともに、ウイルスチェックを行うよう求めている。またアプリケーションを使用して不正プログラムを検知した場合、作者や配布サイトへの速やかな連絡を推奨している。
同社がまとめた8月のランキングは以下のとおり。
1位:MAL_OTORUN
2位:WORM_DOWNAD
3位:JS_GUMBLAR
4位:TROJ_INDUC
4位:TROJ_FAKEAV
6位:JS_IFARME
7位:BKDR_AGENT
8位:WORM_AUTORUN
9位:TROJ_VIRANTIX
10位:MAL_HIFRM
(Security NEXT - 2009/09/03 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
複数ソフトの脆弱性を悪用する「Blackhole」攻撃が活発 - マカフィー報告
不正アクセスの届出が増加、ブルートフォース攻撃による改ざんも - IPAレポート
Dr.WEB、「Flashback」の感染数は依然高水準 - 減少説に反論
約2割のMacにWindowsマルウェアが潜在 - Macマルウェアも2.7%から検知
メールトラフィック、PC上いずれも「JS.Siggen.192」が検出最多 - Dr.Webレポート
「偽セキュリティ対策ソフト」関連の相談が倍増 - IPAまとめ
ウイルス含むメールの割合が大幅に減少 - Dr.Webレポート
組織が優先的に対応すべき脅威を有識者が順位付け
警察庁、2011年のサイバー犯罪の検挙状況を取りまとめ - 「ウイルス罪」の検挙は3件
「Flash」「Adobe Reader」「JRE」の脆弱性狙う複合攻撃を観測 - マカフィーまとめ
