公的機関のメールと思いきや実はウイルス - 「なりすましメール」に注意
情報処理推進機構(IPA)は、公的機関などへの「なりすましメール」に注意を呼びかけている。
特定の組織や人物へウイルスに感染するPDFファイルを送り付ける「スピア攻撃」が発生しているもの。メールに添付されているPDFファイルには、Adobe Readerの脆弱性を攻撃するスクリプトが埋め込まれているが、こうした添付ファイルを安全と誤解させて開かせるために、IPAをはじめ公的機関を装うケースが目立っているという。
送信元の偽装は容易であるため、ドメインが「.go.jp」など、公的機関である場合も注意し、同機構では、疑わしいメールが届いた場合は、添付ファイルを開かず、送付元となっている機関へ本物のメールであるか問い合わせるよう呼びかけている。
また、感染したウイルスが外部との接続にHTTPやHTTPSなど利用するケースがあるため、システム管理者に対して不要なアウトバウンドのTCPポートを閉じたり、両プロトコルについてプロクシサーバ経由でのみ外部との接続を許可するなど、対策を実施するよう警告を発している。
またスピア攻撃では、一般ユーザーを攻撃対象とするケースは少ないが、OSやアプリケーション、ウイルス対策ソフトを最新の状態に保つなど、事前に対策を実施したり、銀行やカード会社、会員サイトなど有名サイトを偽装するフィッシング詐欺メールへ注意するよう注意喚起を行った。
(Security NEXT - 2008/05/07 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
【特別企画】脅威動向や実務者が身をもって学んだノウハウなど共有する年次イベント
佐川急便の会員サービスで不正ログイン - アクセスを一時制限
MS、10月の月例パッチを公開 - ゼロデイ脆弱性3件に対応
顧客情報含む電子媒体を紛失、定期チェックで判明 - 三井住友信託銀
Mozilla、最新版ブラウザ「Firefox 134」を公開 - 複数の脆弱性を修正
フィッシング報告約19万件 - URLは前月比1割減
偽「国勢調査」に注意 - 罰則で不安煽り、記念品で関心引く
ポケモングッズ通販に不正ログイン - 会員情報の改ざんも
Android版「MS Edge」にアップデート - 独自修正も
MS、月例セキュリティ更新80件を公開 - 「緊急」8件などに対応
