Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

SAMLライブラリ「samlify」に「クリティカル」脆弱性

「Node.js」向けに提供されているSAML認証ライブラリ「samlify」に、認証のバイパスが可能となる深刻な脆弱性が明らかとなった。

SAMLレスポンスのXML署名を検証する際、SAMLレスポンスの改ざんを適切に処理できない脆弱性「CVE-2025-47949」が判明したもの。

アイデンティティプロバイダによる署名付きXMLドキュメントを持つ場合、「SAML署名ラッピング攻撃」によって任意のユーザーになりすました「SAMLレスポンス」を偽造でき、認証を突破できるという。

CVE番号を採番したGitHubでは、共通脆弱性評価システム「CVSSv4.0」のベーススコアを「9.9」、重要度を4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とレーティングした。

開発者は脆弱性を修正した「同2.10.0」をリリースしており、アップデートが呼びかけられている。

(Security NEXT - 2025/05/20 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

I-O DATAのNAS製品「HDL-T」シリーズに深刻な脆弱性
米政府、脆弱性6件の悪用に注意喚起 - メールや社内チャットなども標的に
トルコ関与疑われる攻撃グループ、チャット製品にゼロデイ攻撃
「Kibana」にプロトタイプ汚染の脆弱性 - アップデートや緩和策
「Firefox」のJavaScript処理に脆弱性 - 重要度「クリティカル」
「Auth0」のSDKに脆弱性 - 各プラットフォーム向けにアップデート
「glibc」に深刻な脆弱性 - 2024年のアップデートで修正済み
多要素認証製品「Advanced Authentication」に脆弱性 - 4月更新で修正済み
「macOS」にアップデート - 多数脆弱性を解消
「Node.js」に脆弱性 - 各ブランチ向けにアップデート