対「Struts 2」の脆弱性攻撃が発生、目的はマイニング - さらなる悪用増加に要警戒
「Apache Struts 2」にリモートより悪用可能な脆弱性「CVE-2018-11776」が見つかった問題で、すでに実証コードが公開され、事前準備と見られる動きなども報告されているが、実際に脆弱性を狙った攻撃が確認された。
Volexityによると、脆弱性の実証コード(PoC)の公開後より、センサーを用いて攻撃活動を観測していたところ、PoCを悪用したと見られる攻撃者を少なくとも1件捕捉したという。
攻撃者は、ロシアとフランスのIPアドレスを発信元とし、脆弱性の探索活動を展開。さらに脆弱性を悪用し、仮想通貨を発掘するいわゆる「コインマイナー」を攻撃対象のサーバで実行しようとしていた。
具体的には、脆弱性を用いてコインマイナーである「CNRig」とシェルプログラムをインターネット上からダウンロード。

攻撃者が用意していたファイル(画像:Volexity)
(Security NEXT - 2018/08/29 )
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