Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Apache Struts」の脆弱性、一部Cisco製品にも影響

「Apache Struts」に深刻な脆弱性が見つかった問題で、Cisco Systemsは同社製品への影響について明らかにした。

問題とされるのは、「Apache Struts」に明らかとなったパストラバーサルの脆弱性「CVE-2023-50164」。悪用されるとリモートよりコードを実行されるおそれがあり、すでに概念実証コード(PoC)なども出回っている。

Ciscoでは、同社製品における同脆弱性の影響について調査し、結果を公表した。「CVE-2023-50164」については、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアが「9.8」と評価されており、Ciscoはアドバイザリにおいて重要度を4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」としている。

調査の結果、セキュリティポリシーの管理ソリューションである「Cisco Identity Services Engine(ISE)3.0」が影響を受けることが判明した。ただし、4月にリリースされた「同3.1」および以降のバージョンについては影響を否定している。

現地時間12月19日の時点で、影響は同製品のみとしており、現在調査中の製品などもない。同社はセキュリティアドバイザリを通じて、脆弱ではないことを確認した26製品のリストについてもあわせて提供している。

(Security NEXT - 2023/12/20 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

DB管理ツール「pgAdmin4」に複数脆弱性 - 重要度「クリティカル」も
「Apache Causeway」に深刻な脆弱性 - アップデートで修正
病院職員が患者情報含む受付画面をSNS投稿 - 岩見沢市
土地家屋調査士試験の申請書を誤廃棄 - 保存期間の表示漏れで
学会掲載論文の図表に患者の個人情報 - 神奈川県立病院機構
eラーニングシステムで利用者情報が閲覧可能に - 学研Meds
サイトが改ざん被害、海外オンラインカジノへ誘導 - 拓大
介護サービス事業所変更届を第三者にメール誤送信 - 笠間市
ファイル転送サーバ「SolarWinds Serv-U」に脆弱性 - 「クリティカル」も複数
SonicWall製ファイアウォールにDoS脆弱性 - SSL VPN有効時に影響