Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Apache Struts 2」に脆弱性 - 悪用観測ある既知脆弱性の対処不十分で

「Apache Struts 2」にあらたな脆弱性が明らかとなった。2020年に実施された脆弱性の修正が不十分だったという。

「同2.5.29」および以前のバージョンに、強制的なOGNL評価を行うとタグの二重評価が生じる脆弱性「CVE-2021-31805」が明らかとなったもの。

悪用されるとリモートよりコードを実行されるおそれがあり、重要度は「重要(Important)」とレーティングされている。

開発チームでは、2020年12月にリリースした「同2.5.26」にて、脆弱性「CVE-2020-17530」に対応したが、修正が不十分だったという。

「CVE-2020-17530」は、同年8月に公表された「CVE-2019-0230」と類似した脆弱性とされており、発見者のひとりが詳細を公表。その後攻撃活動も観測されている。

開発チームでは、「CVE-2021-31805」に対処した「同2.5.30」をリリース。脆弱性の判明を受けてJPCERTコーディネーションセンターなども注意喚起を行っている。

(Security NEXT - 2022/04/13 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

検索用目録と誤って個人情報含むファイルを誤公開 - 新潟県
印刷に利用した患者情報含む私物USBメモリが所在不明に - 愛知県
「GitLab」にセキュリティアップデート - 脆弱性4件を解消
メールサーバがフィッシングメールの踏み台に - 広済堂HD子会社
従業員が退職時に顧客情報を持出、転職先で使用 - プルデンシャル生命
「PAN-OS」のアップデートが公開 - 旧版にも順次提供予定
「XenServer」「Citrix Hypervisor」に脆弱性 - 情報流出やDoS攻撃のおそれ
先週注目された記事(2024年4月7日〜2024年4月13日)
「PAN-OS」に対するゼロデイ攻撃、国内被害は未確認
「PAN-OS」を狙う「Operation MidnightEclipse」 - 3月下旬より展開