JNSA、脆弱性定量化の検討報告書を公表 - 数値化により脆弱性への対応をスピーディに
日本ネットワークセキュリティ協会(JNSA)は、脆弱性の定量化に関する検討報告書をまとめ、公開した。
同協会の作業部会である脆弱性定量化に向けての検討ワーキンググループが取りまとめたもの。定量的な数値化を行うことにより、セキュリティ専門家以外にも脆弱性の危険性を判断しやすくなり、スピーディな対応に結びつくとして、ベンダーに依存しない脆弱性の定量化を目指して検討を重ね、今回報告書としてまとめた。
報告書は、ネットワークやサーバ管理者や関係者を対象として作成。脆弱性への対応などベンダーの立場ではなく、ユーザーの立場でまとめられているのが特徴で、数式だけでなく背景やメカニズムといった面からも検討したという。
また、脆弱性を解消するパッチの品質について悪影響が指摘されるケースが少なくなったが、不具合が報告されるケースもあり、適用リスクについても無視できない状況と指摘。パッチ適用リスクについても内容に盛り込んだ。
報告書では、脆弱性の定義や攻撃発生のメカニズム、トリアージ値の定量化を行う数式などをまとめたほか、報告書と合わせて計算ツールなどもあわせて公開されており、脆弱性や社会情勢、開発ベンダー、攻撃主体などの状況を入力することでトリアージ値を計算でき、100点満点に換算した値なども参照できる。
(Security NEXT - 2007/03/28 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
PTA理事宛の一斉メールで誤送信 - 埼玉県立高
職員が個人情報窃取 退職後も委託先から - 堺市文化振興財団
一部高齢者調査票が所在不明、民生委員が誤廃棄か - 西宮市
国交省にサイバー攻撃、ネットワーク経由で内閣府に影響
包装資材の通販サイトで侵害被害 - 詳細は調査中
「Spring Framework」「Spring Security」に認可回避の脆弱性
「NVIDIA Triton」に深刻な脆弱性 - アップデートで修正
最新OS「iOS/iPadOS 26」公開 - 旧OSではゼロデイ脆弱性を解消
Apple、「macOS Tahoe 26」で脆弱性77件を修正 - 旧OSも更新
県立高の林間学校で生徒名簿を紛失 - 埼玉県