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大音量で煽る「サポート詐欺」の被害、端末内部に学生情報 - 名大

名古屋大学は、教員がいわゆる「サポート詐欺」の被害に遭い、パソコン内部に保存されていた個人情報が流出した可能性があることを明らかにした。

同大によれば、2025年4月13日に教員がパソコンでウェブサイトを閲覧していたところ、大音量の警告音が鳴り、画面上にマルウェアを検出したなどとする偽警告が表示されたという。

マルウェア駆除の「サポート窓口」などとするうその説明にだまされ、記載のあった電話番号に連絡を取って指示に従ってしまったため、第三者によってパソコンを遠隔より操作された。

問題発覚後に調査を行ったところ、端末内部に個人情報1626件が保存されていたことが判明。具体的には、学部生482人の氏名、学籍番号、一部成績のほか、大学院生175人に関する氏名、学籍番号および一部メールアドレス、付属学校生徒969人の氏名、性別、クラス、出席番号などが含まれる。

被害などは確認されていないが、端末を遠隔操作された影響で外部に流出した可能性があるとし、同大では対象となる学生にメールや書面で経緯を説明し、謝罪した。

(Security NEXT - 2025/07/03 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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