「Chrome」にゼロデイ脆弱性 - アップデート公開、事前緩和策も
Googleは現地時間6月2日、同社ブラウザ「Chrome」のセキュリティアップデートをリリースした。ゼロデイ脆弱性を含む複数の脆弱性を解消している。
今回のアップデートでは、WindowsおよびmacOS向けに「Chrome 137.0.7151.69」「同137.0.7151.68」、Linux向けに「同137.0.7151.68」をリリースした。
セキュリティに関する3件の修正を実施。CVEベースで2件の脆弱性に対応したことを明らかにしている。重要度が「クリティカル(Critical)」とされる脆弱性はなかった。
スクリプトエンジン「V8」に判明した脆弱性「CVE-2025-5419」は、域外メモリへアクセスできる脆弱性。重要度を上から2番目にあたる「高(High)」とした。
現地時間2025年5月27日にGoogle Threat Analysis Groupより報告されたもので、すでに悪用が確認されている。Googleでは翌28日に全プラットフォームのChrome安定版に対して設定の変更をプッシュ配信し、同脆弱性の影響を緩和したという。
また描画エンジン「Blink」において解放後のメモリを使用するいわゆる「Use After Free」の脆弱性「CVE-2025-5068」を修正した。重要度は「中(Medium)」としている。同社では今後数日から数週間かけてこれらアップデートを展開していく予定。
(Security NEXT - 2025/06/04 )
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