Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Cisco ISE」クラウド版に深刻な脆弱性 - ホットフィクスを公開

Cisco Systemsが提供するネットワーク認証管理製品「Cisco Identity Services Engine(ISE)」に深刻な脆弱性が明らかとなった。実証コード(PoC)も確認されている。

「Amazon Web Services(AWS)」「Microsoft Azure」「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)」において、同一のバージョン、クラウドプラットフォームで展開されたCisco ISE間で、共通の認証情報が生成される深刻な脆弱性「CVE-2025-20286」が判明した。

「Primary Administrationノード」をクラウド上に構成している場合に影響し、クラウドに展開された「Cisco ISE」から認証情報を抽出し、ほかのクラウド環境に導入されている同製品にアクセスし、システム構成の変更、限定的な管理操作、機密データへのアクセスなどが可能となる。

共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは「9.9」、重要度は「クリティカル(Critical)」とレーティングされている。オンプレミス環境では影響を受けない。同脆弱性の悪用は確認されていないが、概念実証(PoC)コードが利用できる状態にあるという。

同社は「Cisco ISE 3.4」「同3.3」「同3.2」「同3.1」向けにホットフィクスを提供。また10月以降にリリースする「同3.4P3」「同3.3P8」で修正を予定している。

(Security NEXT - 2025/06/05 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「React」脆弱性を狙う攻撃が急増、国内SOCで多数観測 - ラック
「Chrome」にゼロデイ脆弱性、詳細は調整中 - アップデートで修正
ワークフロー実行ツール「n8n」に脆弱性 - アップデートで修正
監視ツール「Barracuda RMM」に深刻な複数脆弱性 - アップデートを
「Apache Struts」にDoS脆弱性 - ディスク領域枯渇のおそれ
「Node.js」にセキュリティアップデート - 12月15日に公開予定
悪用確認された「WinRAR」「Windows」の脆弱性に注意喚起 - 米当局
エンドポイント管理製品「Ivanti EPM」に複数脆弱性 - 「クリティカル」も
「Adobe Acrobat/Reader」に複数脆弱性 - アップデートを公開
「Adobe ColdFusion」に緊急性高い脆弱性 - 早急に対応を